クラマとナルトの関係がヤバかった…性格や壮絶な過去
更新日:2019年08月03日
ナルトに登場するキャラクターは、宗教や日本の神話、昔話などからヒントを得て名前が決定されることが多く、「クラマ」もその一個体です。
主人公「ナルト」の体内で共存する獣で、膨大なエネルギーを所有し人間では発揮できない力を提供してくれます。
そんなクラマですが、物語で重要な役割を持っていることをご存知ですか?
ここでは、クラマの性格や壮絶な過去などについて紹介していきます。
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1.ナルトに登場する「クラマ」が持つ性格
尾獣(びじゅう)という生物が、漫画「ナルト」の物語において重要な役割を担っていることは、初期の頃から分かっていました。
しかし全容を掴めるようになったのは、物語がだいぶ進んでからであり、断片的な情報しか入ってこなかったんですね。
ナルトが感情面で不安定になると、暴走させるように体内からチャクラを与えて、封印を解かそうと画策している所から、クラマが何らかの理由で封印されていることは分かっています。
精神世界にナルトが入り込んだことで、檻に入れられ封印状態にあるクラマと初めて会話をし、どのような性格をしているのかが読者に分かるようになりました。
当初のクラマは、荒々しい性格をしており、冷たい言葉を投げかけ人を殺すことに躊躇を感じさせない獣という雰囲気があったのです。
封印されているナルトの体を乗っ取ろうとしたり、暴れまわることに喜びを感じている節も見られ、危険な存在に変わりありません。
しかし第二部で、ナルトから「お前の中の憎しみも何とかしてやりたいんだ」と笑顔で言われた辺りから、クラマの心の何かが崩れた模様。
それ以降は、急速にツンデレ傾向となり、心を許した相手には優しい性格を示すことが判明したのです。
実際はひねくれもので、素直になれない性格をしており、心の傾向を相手に伝えるのが苦手なタイプ。
他の尾獣たちには、ナルトとは違って幾分柔らかい態度を取っており、頭があがらない八尾に対しては口論になると狸寝入りを始める始末。
総合的にまとめてみると、クラマは愛嬌のある尾獣だと理解できるでしょう。
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2.「クラマ」が「ナルト」に特別な感情を向ける理由
六道仙人が死の間際にチャクラを分け与えて誕生した獣が、尾獣であり、クラマはその中でも最強の能力を有しています。
尾獣にしては珍しく、陰と陽の2つに意識が分かれそれぞれ別の経緯を辿るようになりました。
ナルトに封印されたクラマは、「陽」のタイプで封印されるのを嫌って間際にナルトを殺害しようとしますが、ミナトとクシナに阻まれてしまい封印されることに。
その都度、ナルトを利用して何度も封印を解かして脱出し自由の身になろうとしますが、ナルトと六道仙人に通じる所があることを体内から感じるようになりました。
物語が進んでいくと、封印を解いて自由になりたい気持ちがある一方で、父親のように慕っていた六道仙人のぬくもりをナルトから感じ、居心地が良くなっていったのも事実。
そうしていくうちに、ナルトと共闘関係になりチャクラを適切な量を与えるなど、ナルトのパワーアップを影でサポートしていきました。
では、クラマがナルトに特別な感情を向けたのには、どういった理由があるのでしょうか?
- 雰囲気が六道仙人に似ているから
- ナルトの喋り方が六道仙人に似ているから
- 仕草や性格などがクラマとソックリだから
- 他の忍者よりは都合が良さそうだから
このような理由が挙げられていましたが、物語が進んでいくと理由が判明していったのです。
六道仙人の息子である、「大筒木アシュラ」は兄のインドラと敵対関係にありました。
兄弟の確執は2人が死んだ後も魂が成仏せず、彼らの子孫である者に何度も転生をして何代にもわたって戦い続けたのです。
アシュラの魂は本作の主人公「うずまきナルト」にも転生しており、ナルトの魂にアシュラが宿っていることが判明。
六道仙人の息子であるアシュラが、ナルトに宿っているために、クラマは六道仙人のぬくもりをナルトから感じていたんですね。
ですから、クラマはナルトに特別な感情を向け、「一緒にいたい」と願うようにもなりました。
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3.ナルトの「クラマ」が経験した壮絶な過去とは?
六道仙人が死の間際にチャクラを分け与えたことで誕生した、尾獣ですがその当時の政治勢力に利用されそうになりました。
人間には到底たどり着けないほどの能力を有する獣を従えることができれば、自身の国を優位に立てさせることができるからです。
つまり、人間の欲望に利用されそうになった経緯があり、その都度、尾獣たちは反抗してきましたが、忍者が持つ特殊能力を前にしては尾獣であろうと無力。
あっけなく次々と人間の体内に封印され、「人柱力」という人物が膨大なチャクラを使い国家機密に指定されていました。
人柱力が尾獣を伴って死亡すると、国家間のパワーバランスが崩れるので、違う人物に獣を移動させるのが通例となっています。
ここからも、いかに尾獣が人間の都合の良いように利用されてきたかが分かり、あまり良くない感情を抱いているのも理解できるでしょう。
クラマは他の尾獣に比べても能力が高く、封印しようとしても失敗してきました。
しかしミトに封印されてからは、人柱力としてその能力を駆使し、違う体に封印する際にチャンスとばかりに逃げようとします。
それでも結果的には封印されてしまう所を見ると、六道仙人が忍の始祖であり、尾獣は六道仙人のチャクラから誕生したので、忍者には敵わない運命なのかもしれません。
クラマは逃げようとしても封印され、不自由な日々を過ごし、人間の都合の良いように利用されるというツラい過去を送ってきたのです。
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4.ナルトの「クラマ」が残した感動する名言特集!
主人公ナルトの体内に封印されているクラマは、人間に利用される運命を辿っており、嫌気が差していました。
しかしナルトの体内で一緒に生活をしてみると、ナルトに六道仙人のぬくもりを感じるようになり、いつでも封印を解こうと思えば解けるのにあえて体内に留まる道を選びます。
それからは急速にツンデレ化が進行した訳ですが、クラマはいくつもの名言を残しているのをご存知ですか?
以下から、ファンが特に胸を打たれた名言を、厳選して紹介していきますね。
- どんなことを語ろうと、人間の語ることはいつも皆同じだ
- お前はバカか?ワシは九尾だぞ!ちんちくりんにどうこうされるほど落ちぶれちゃいねー
- おい!お前も女の子とのキスの味は知らねーだろ!それどころかサスケとキスしちまってんだろお前
- 行けナルト!てめーは失敗なんかしねえよ
- やめとけナルトどの道そんなことしても計り知れねえってのが量れるだけだ
- 親思いのいい息子に育ったなミナト。ワシの半身を説き伏せただけある
ツンデレ具合がよく分かる一方、親子の愛情というものについて興味を示している節があるなど、優しい心を持っている獣だと分かります。
圧倒的な能力を有しているからこそ、人の痛みが理解できるのかもしれませんね。
まとめ
ここでは、クラマの性格や壮絶な過去などについて紹介していきました。
クラマは気性が荒い性格をしていましたが、ナルトに心を許すようになってからは急速にツンデレ化するなど憎めない可愛い獣です。
能力は十尾を除けば最強であり、そのために多くの国が利用しようと企むなど安心して生活できなかったツラい過去があります。
本編最終話では、ナルトの体内で昼寝している姿が描かれており、一緒に生活している楽しさが伝わってきました。
ナルトが死ぬ間際になったら、息子あたりに封印を渡すのでしょうが、そのころのストーリーの発表を期待したいですね!